【社内ネットワーク管理業務徹底解説】業務効率化のポイントとノウハウ
自社のネットワークに関する社内インフラ構築および稼働において、「ネットワーク管理業務」は非常に重要です。
適切な管理ができていない場合、ネットワークのトラブルによって業務に支障をきたしてしまう恐れもあるためです。
ただ、なかには「ネットワーク管理とは具体的に何をすべきなのかわからない」という方もいるでしょう。そこで今回は、ネットワーク管理の役割や具体的な業務内容について解説します。
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目次
1.ネットワーク管理は、社内インフラ構築において重要な業務の一つ
企業における円滑な業務の遂行には、電気や水道、電話などの設備を整える必要があり、この設備や環境を「社内インフラ」といいます。
「ネットワーク管理」とは、ネットワーク面での社内インフラ構築に関わる業務の一つであり、ネットワークの稼働状況や設備などを管理し、ネットワークを使用する業務が円滑に進められる環境を維持します。
例えば、ネットワーク使用機器やソフトウェアのアップデート、セキュリティ対策、トラブルの監視、トラブル発生時の復旧対応などを担っています。また、ネットワーク管理業務は、情シス(情報システム)部門の社員がそのほかの社内インフラ構築・管理などをはじめとしたIT関連業務と兼任しているケースが多いのも特徴です。
1-1.ネットワーク管理の役割
ネットワーク管理は、先ほども述べたように「社員が円滑にネットワークを使用し仕事ができるようにする役割」のほかに、「企業の営業停止や営業機会の損失を防止する役割」も担っています。
トラブルが発生すると、「ネットが遅い、繋がらない」「メールやチャットの送受信ができない」といった事態が起きる恐れがあります。このような事態が起きると、通常業務に支障が出るだけでなく、連絡手段にも影響が出ることで、本来獲得できるはずだった営業機会の損失にも繋がりかねません。
ネットワーク管理担当者は、これらの問題を未然に防ぐ、もしくはトラブル発生の影響を最小限に抑えるよう動く必要があります。加えて、ネットワークが常にベストなパフォーマンスが出せるよう日々調整・改善を行なうのも、ネットワーク管理の役割です。
1-2.ネットワーク管理の具体的な業務内容
以下は、ネットワーク管理のより具体的な業務内容です。
・トラブル防止およびトラブル発生時の対応
トラブル回避のため、ネットワーク接続用の機器やPC、タブレットなどのOS・ソフトウェアのアップデートを行ない、常に最新の状態を保てるよう管理します。
また、不具合が起きていないか調査し、発見次第改修作業を行なうのも、トラブルを未然に防ぐために必要です。さらに、トラブル発生に備え、データの管理やバックアップといったリスク管理も欠かせないでしょう。
そして、トラブル発生時の復旧業務も重要です。トラブルの原因は、ネットワーク機器やPCなどのハードウェア、ネットワークの設定、ソフトウェアなど多岐にわたります。ネットワーク管理と運用で業務を分担している場合は、運用担当者とも連携しながら原因を追究し、迅速な問題解決が求められます。
・セキュリティ管理
セキュリティ管理業務では、ネットワークのパスワードやアクセス権限といったセキュリティ上重要な情報を管理し、ウイルスの感染や不正アクセス、情報漏洩などの危険を防ぎます。
例えば、社内端末のウイルス対策ソフトの導入や、社内ネットワークアクセスに対する証明書の導入、マルウェア対策などが挙げられます。また、端末の紛失や不正アクセス、情報漏洩の発生などのセキュリティ事故が起きた場合に備え、あらかじめ対策を行なうことも重要です。
・ネットワーク設備・施設管理
ネットワーク設備・施設の管理は、社内ネットワークの稼働レベルを維持し、業務に耐えうる性能を保つために必要です。
電源やケーブルなどの備品管理をはじめ、ネットワーク機器の交換や更新などを行ないます。機器やソフトウェアの大規模な更新・交換が必要な場合は、ネットワークの管理履歴を元にネットワーク設計や構築のサポートを行なうこともあります。
また近年では、自宅や外出先で社員が仕事をするリモートワークが浸透しているため、リモートワーク用の設備や施設の構築、運用管理を求められる場合も少なくありません。
2.ネットワーク管理業務における課題とは
ここからは、社内のネットワーク管理業務における課題を2つ紹介します。ネットワーク管理業務は、情シス部の業務と密接に関係しているため、情シス部の課題がネットワーク管理業務においても発生するケースも珍しくありません。
そのため、ネットワーク管理業務の課題把握には、これから紹介する2つの課題が自社にも当てはまらないか確認するとともに、以下の関連記事をチェックするのもおすすめです。
2-1.ネットワーク管理担当の人員不足
ネットワーク管理業務の課題の一つに、「人員不足」が挙げられます。特に、スタートアップ企業や中小企業では、情シス部門の社員が他のIT業務と兼務している場合も少なくありません。中には、システムの運用保守・社内インフラの構築、運用保守、ヘルプデスク業務などのIT業務を一人の社員が担うケース(一人情シス)も存在します。
ネットワーク管理をはじめ、情シス部門はさまざまな業務の集合体であり、カバーすべき範囲や作業量は複雑かつ膨大になりやすいと言えます。これらの業務を少人数、もしくは一人で担うのは、社員にとって大きな負担になる恐れがあるのです。
2-2.技術・スキルの不足
ネットワーク管理をはじめ情シス業務では、ITの基礎知識以外にも、システムやアプリ、ネットワーク運用に関する専門的な知識・技術が求められます。
スタートアップ企業や中小企業の場合は特に、本来はIT職ではない社員が、人手不足から他の職種と兼務している場合も少なくないでしょう。技術・スキルが不足している場合、トラブル発生時の対処が遅れる、もしくは対処できない恐れがあります。
また、ITに強い社員がいても一人、もしくは少数のみの会社の場合も、一部の社員に業務が集中してしまうため、負担の増加や人員不足問題に繋がる可能性があります。
3.ネットワーク管理業務の課題解決・業務効率化にはアウトソーシングサービスが有効
ネットワーク管理の課題解決には、アウトソーシングサービスによって業務の一部、もしくは大部分を委託するのが有効となり得ます。それだけでなく、業務の効率化に繋がる可能性もあるのです。
3-1.ネットワーク管理をアウトソーシングするメリット
業務をアウトソーシングするメリットはさまざまですが、特に大きいのは以下の3つと言えるでしょう。
・ネットワーク管理業務および情シス部門の負担軽減
アウトソーシングによって業務が減るため、社員や部門全体の負担軽減に繋がります。他の業務や職種と兼任している場合は特に、本来行なうべき業務に集中できるようになるメリットが期待できるでしょう。また、売上など会社の利益に直結する「攻めのIT戦略」の立案に集中できるというメリットも。
・コスト削減
情シス部門の人材不足を採用活動や社員の教育によって解消する場合、人件費や時間的コストがかかる恐れがあります。
情シス業務に精通しているアウトソーシングは委託費用がかかりますが、上記のコストを削減できる効果が期待できます。また、かかった費用と業務効率化や社員の負担軽減など得られた効果によっては、全体ではコストダウンとなる場合もあるでしょう。
・業務の属人化の防止
情シス担当社員が一人、もしくは少人数の場合、負担の増加に加えて業務内容の属人化が起こり、担当社員の休職や退職の際、業務に支障をきたす可能性があります。アウトソーシングサービスによって業務委託および内容の可視化ができれば、これらのリスクを低減できるのです。
3-2.アウトソーシング活用のポイント
ここからは、アウトソーシング活用を検討する際に留意すべきポイントを3つ紹介します。
・委託する業務内容の把握
ネットワーク管理業務の実態を把握せずに業務を委託するのは難しく、仮にアウトソーシングが利用できても、良い結果に繋がるとは限らないため注意すべきです。
従って、委託すべき業務はネットワーク管理業務のどの部分なのか、自社の課題や必要・不要な分野は何か把握しておきましょう。業務内容と委託部分を理解することで、委託後の業務イメージが明確になります。
・サポート体制のチェック
アウトソーシングによって、一部の業務のみ代行、情シス関連業務全ての代行が可能など、対応範囲が異なる場合があります。そのため、自社の情シス部門の状況を把握したうえで、どれくらいの範囲をサポートして欲しいか考えて複数のサービスから比較・選定しましょう。サポート体制を事前に確認しておくことで、契約後のミスマッチなどのリスクを軽減できます。
・コスト面のチェック
「委託費用」などのコスト面は、サービスを比較・検討するうえで重要なポイントです。業務委託可能な範囲と期待できる効果などから、費用が見合っているかチェックするとよいでしょう。また、事前に予算を決めたうえで、複数のサービスから見積もりを取り検討するのもおすすめです。
4.まとめ:「ネットワーク管理ほか社内インフラ構築、管理・ITアウトソーシング」に関する相談を承ります
今回は、社内のネットワーク管理業務について、役割やおもな業務内容についてご紹介しました。社内ネットワークの品質維持やセキュリティ対策、トラブルの防止は、組織の業務を円滑に進めるために欠かせないものです。
とはいえ、ネットワーク管理やIT関連の社内インフラ構築、管理に関して、十分な知識・技術を持った適切な人材がいないケースもあるでしょう。その場合、業務の外部委託の活用が、課題解決に繋がる場合があります。
HINODEの「neconote(ねこのて)」では、情シス部門の業務委託をはじめバックオフィスサービスを通して、スタートアップを含め300社以上の支援実績があります。もちろん、今回ご紹介したネットワーク管理業務にも対応いたします。
ネットワーク管理業務に関して課題や悩みを抱えている方、業務の外部委託を検討している方は、ぜひ「neconote(ねこのて)」にご相談ください。お客様のチームの一員として、業務の課題解決をお手伝いします。