コラム

経理と財務の違いを知って業務効率化を実現する方法を紹介!

2020.10.17  |  コラム 経理

経理と財務の違い

経理と財務は何が違うの…?

普段、経理と財務に携わらない担当者は違いがよくわかっていないかもしれません。また、会社によっては役割が異なるケースもあるので、解釈が異なる場合もあります。

財務と経理の違いをよく理解すると、社内の役割が明確になり、業務効率化がしやすくなります。今回は、経理と財務の業務効率化を行ないたい、経営者、管理職、経理・財務担当者向けに経理と財務の違いとポイントをお伝えします。

 

1.経理と財務は「管理するお金の種類」が違う

経理と財務の違いを一言で説明するのであれば「管理するお金の種類の違い」です。経理は、「過去」に使ったお金を管理する業務であるのに対し、財務は企業経営のために「未来」に管理する仕事になります。これらの違いを理解しながら、業務内容、求められる能力などを見ていきましょう。

 1-1.経理

経理の正式名称は「経営管理」です。そのため、経理の役割は単に書類作成するのではなく、お金の管理をもとに企業の目指すビジョンに向けて経営資源を最適に活用することが大切です。

経理の業務内容を挙げると、

・伝票の作成
・帳簿への記帳
・買い手に対する請求
・売り手に対する支払い
・月次決算書の作成
・貸借対照表や損益計算書の作成

経理は、日々請求書・伝票の作成を行ない、会社の予算計画と現状を照らし合わせながら、売上とコストのバランスを確認します。

そのデータを元に、経営陣はそのあとの経営方針を決めるので、スピード感を持った対応が求められます。

また、決算期が近づいてくると、貸借対照表や損益計算書などの決算書を作成します。例えば9月決算の会社であれば、8~9月に決算の準備、決算処理が始まるため、繁忙期となります。

日々の細かい作業が含まれており、お金に関わる作業のほとんどは経理を通しているため、会社全体でどういう方向に向かっているのか把握しやすいと言えるでしょう。

さらには流れを把握したうえで、データをもとに経営陣に気づきを与えることが大切ですが、ここまで行なっている経理担当者は少ないかもしれません。

会社の規模によって異なりますが、人数の多い会社で「経理部門」があったとしても、日々の請求書作成などで手一杯になっており、データの分析にまで行きつけていない場合もあります。

また、少人数のようなスタートアップやベンチャー企業の場合、営業担当者が経理の両方を担っており、片手間で請求管理を行なっている会社もあります。

このケースの場合、データをもとに経営者に助言を与えるどころか、日々の請求書作成でミスが頻発するケースも考えられます。

簿記などの専門性が高いスキルや緻密さも求めれるため、他部門の担当者が片手間で行なっている状態は良くないと言えるでしょう。

したがって、経理は「緻密さ」「専門性」「コミュニケーション能力」が求められるため、採用する側から見れば、人材不足だからといって採用基準を低くすることは危険だと言えるでしょう。

また、経理担当者が少なく、属人的な業務になっている会社も危険です。もしその担当者が退職してしまえば、できる担当がいなくなってしまい、他のメンバーに与える影響は大きいでしょう。

お金の管理は、絶対にミスが許されないため、経理の基盤が甘い会社は「攻め」の業務である営業やマーケティングに時間がさけず、悪循環になっている可能性が高いです。自社の経理部門の課題を洗い出し、改善点を見つけることが重要です。

 1-2.財務

財務

経理が会社の日常的なお金の流れを記録に沿ってまとめるのに対して、財務は、会社がこれから使う未来のお金を管理する仕事になります。

具体的は財務の業務内容は、

・金融機関からの資金調達
・投資やM&Aによる会社の資産運用
・会社の予算編成や予算管理

財務は、経理部門が作成した決算書等の情報から、資金計画を立てて、将来の計画を実行します。経理は会社経営において必ず必要ですが、財務は必ずしもおく必要はありません。

ただ、継続して成長しているようなスタートアップやベンチャー企業、事業の成長を促進させたいと考えている企業にとっては必要です。スタートアップやベンチャー企業では、財務部門を設置せずに、経営者や役員陣が財務をこなすケースもあります。

財務に特化したノウハウが蓄積されないという問題点もありますが、大企業などと比べるとスピード感を持ったビジネスを展開できるという特徴があります。

財務に求められるスキルですが、経理よりも、より専門的なスキルが求められます。現在、世界的に会計の基準が統一が進んでいることから国際会計の知識やスキルが求められる場合もあります。

また、財務の知識だけでなく、さまざまな人と連携したり、交渉しながら仕事を進めることが多いので、コミュニケーション能力も求められます。

このように会社によっては、経理や財務のように専門性の高いスキルのある人材を確保しようと思うとなかなか難しいかもしれません。次の章では対処方法を紹介します。

2.経理・財務の効率化のポイント

経理・財務効率化のポイント

経理と財務の仕事内容を理解したところで、業務効率化を図っていくためにはどうすればよいのでしょうか?それぞれの業務の特徴を踏まえて解説します。

 2-1.経理:ルーティン業務を減らす

経理は、請求書や給与計算などの毎月固定業務が発生します。緻密さも求められるうえに、人数が少ない会社では、片手間で行いまともに時間が取れないかもしれません。

対処方法としては、クラウドの会計ソフトなどを利用すると良いでしょう。わざわざ明細を手入力する手間が減るので、ミスが減ります。また、請求書を作成すれば仕分けが登録できるなどの仕組もあるので、ソフトの力に頼るのも一つの手です。

クラウドソフトでも効率化ができない場合は、アウトソーシングに頼るのも一つの手です。経理のアウトソーシングでは、経理業務そのものを外部に委託するので、経理の人員増減を気にする必要がありません。

また、売上や伝票の付け合わせや経費精算など定期的に発生し、かつ面倒な業務を代わりに処理してもらえます。

毎年改正がある税法や社会保険の内容を詳しく理解する必要もなくなるので、経理担当者がいない、スタートアップやベンチャー企業には特におすすめであると言えるでしょう。

 2-2.財務:外部の専門家に頼る

財務は、経理よりもさらに専門的なスキルが必要であると紹介しました。

設立したばかりで財務部門がなかったり、十分な人員を投下できない企業や、急激な業務の拡大による人材確保が追いついてない会社は、財務のコンサルティングやアウトソーシングを活用すると良いでしょう。

企業価値や事業価値の資産状況を調査分析して、改善策や戦略プランを提案してくれます。ただ財務指標を算出して、評価するのではなく、それらの指標をどのように経営判断とするのか、必要な資金調達額を最適化する施策を提示してくれるでしょう。

M&A、事業再生、経理戦略立案、国際会計基準(IFAS)などプロジェクトも多岐にわたります。また、事業者によっては業種や規模によって得意不得意があったり、メガバンクや政府系金融機関出身の担当者もいます。

様々な事業会社が存在するので、自社の課題に合った専門家を選ぶことが大切です。

3.「経理・財務の業務効率化」に関するご相談を承ります

今回は、経理・財務に関する仕事内容をまとめながら、業務効率化するためのポイントをお伝えしました。

会社の規模や担当者の数、レベル感によって課題も大きく変わるため、業者選定が難しいと感じる方もいるかもしれません。

また、ほとんどの経理・財務の業者は、お試し期間がないため、一度業者を選んでしまった場合、契約満了となるまでその業者に依頼するケースがほとんどです。(人員確保等の観点から一度プロジェクトが始まると調整が難しいため)

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